ヘアサロン髪人 の日記
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戦い。
2013.10.15
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今回の対戦相手は、毛量が私の約3倍、年収は6倍というお客さんです。
予約の段階で、
私 「カットで良いですね?!」
彼 「いや、パーマで!」
とのやり取りが繰り返され、結局私が根負けし、パーマになったのでした。
髪の長さが少し短かったため、通常なら強引にアイロンパーマ (コテでかける方法で楽なのです) にするところ、疲労で思考能力の低下していた私は、コールドパーマ (ロッドでかける方法で手間がかかるのです) にしてしまいました。
あいかわらずの多毛で、巻いている途中で面倒くさくなった私は、
「やっぱり全頭巻くのやめません?」
と、画期的な提案を彼にしてみたのですが、
「いやいや、前部巻いて」
と言い張り、聞き入れてはくれませんでした。
疲れ果てた肉体にムチを打ち、いよいよ仕上げのドライヤーをかけていると彼の口から、
「横ツーブロックにするとどんな感じですかね?」
と、耳を疑いたくなるような質問が・・・
(最初にそう言ってくれたら巻くとこ少なくて楽だったぢゃん・・・)
私は再び、傷ついた肉体と精神にムチを打ち、鋏を手にしたのです・・・
そんな彼は
「いっつもパーマすぐとれちゃう」
と言います。
ええ。
このような 「ニュアンスパーマ」 はすぐとれるんです。
でも、彼には
「大丈夫、今回は長持ちします」
と、やさしく嘘をついてみました。